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●好きを満たそう●

●好きを満たそう●

26~50題


■切な系100のお題
提供元:http://www.hana.sakura.ne.jp/~warumono/100.htm


026:抜け殻

君の命は短いと聞いた
秋の紅を見ずに終わりを告げるのだと…
今は枯れ葉と同化して深い眠りに落ちいている頃か
抜け殻だけを残して、僕に何を伝えるの?


027:瞳に映る

君の瞳に映るものがすべて綺麗なものでありますように
醜いもの、汚らわしいもの、残虐なものは
この世から排他されればいい
愛しい君の心がいつまでも無垢であるよう願うばかり
生まれたきた君に白い部屋をあてがったのは、その理由
何も瞳に映すことなく、そこにいればいい
すべての純潔を守るために


028:傷痕

辛いことを思い出させるだけなのに
そこだけ皮膚は再生せず
完治しないままの傷痕は
過去を忘れないものとさせる

すべては私の罪、消し去ろうとした私への咎
孤立した時の中では受け止められるものを
集団の中ではひどく隠したくなる
すべては恥じらいと自己嫌悪
戻れない過去のあやまち


029:風のように

風のようになれるのなら、恋しい想いを抱いて、私は貴方の元に飛んでいくのでしょう。
激しい嵐は引き起こさず、そっと涙を乾かす風となって…。
景色にばかり目を奪われる貴方は、きっと無色な私には気付かないのでしょう。
寂しい気もするけれど、ふわりと心が温まれば、それが役目の終わり。
去りゆく道に花の種を蒔いて、貴方の目を楽しませましょう。


030:フィルム

忘れ去られた思い出の中に何が残っているのだろう。
現在を予感する鏡よ
今をすべて知っていたのなら、
この悲しみに終止符が打てるよう、
予言を与えてください。

反転された映像からは、後悔ばかりが浮き彫りとされます。
昔の面影を、笑えていた頃を
どうか私に写し取って…。


031:深淵

落ちて、落ちて、ただひたすらに落ちて
深い淵までやってきた。
光など狂乱して見上げることを忘れた私には感じられない
目を閉じても開いても変わらぬ闇に支配されている。
後、何回叫べは気は治まるのでしょう
誰もいないと知りながら、
肩や背中に妄想の温もりを張り付かせている。
こんな惨めな私に誰がした?
誰かを憎み、人を欲する
相反した想いが、ただ止まらない。


032:抑圧

雑踏として流れる他人の言葉にさえ、意識は抑圧されるのに
身内から受けた言葉は防ぎようもなく、内部へと浸透してくる。
謳歌したかった自由は束縛され、不運ばかりが積み重なる
悪しき者さえ知らぬ顔で、すべては自己責任と批難した。
これ以上、耳を傾けることは当然に不快であるというのに
まだ言葉を浴びせ掛けてくるのか
四肢を動けなくしたのは貴方なのに……
正直、貴方の言葉に利益は何一つとしてない。


033:きずな

出逢ったのは偶然ではなく運命だった
今はただ、そう信じている。

心なんて見えないものは安易に信用できるものではなく
嘘や欺瞞があるのではないかと、
貴方から逃げては、また好きだからと近づいて
何度も傷付きながらも探り合っていた

100度言葉を交わして、1000度触れ合い、
星の数ほど時を共に過ごし、目を閉じても貴方が映るようになった
けれど、まだ知らないことは沢山あって
これからも共に歩きながら、しっかりと繋がった絆を
確かなものへと変えていくのだろう。


034:孤独

人のいない所を目指して深い森へと入りました
道なき道はしとしとと暗く、生い茂る草は足に枷をはめます。

木の根に咲く小さな花が、何故ここにきたの? と訊ねます。
誰にも逢いたくなかったから、と答えましたら
花は、私とあなたは出逢いました、これは時の幸せです
と、云います。
でも、時が来れば終わりの運命なのです。
今ここで、さようなら。

鼻先に飛んできた蝶が、何故ここにきたの? と訊ねます。
誰かに見られたくなったから、と答えましたら
蝶は、私はあなたを見ています、記憶は思いの宝物です
と、云います。
でも、記憶はいずれ消えるもの。
全てはもう、わかりません。

低い空を羽ばたく鳥が、何故ここにきたの? と訊ねます。
誰とも口をききたくなかったから、と答えましたら
鳥は、私とあなたは言葉を交わしました、これは喜悦の歌です
と、云います。
でも、歌は悲しみを誘います。
私は孤独の淵にいるのです。

ずっと傍で見守っていた兎が、何故ここにきたの? と訊ねます。
何処にいても孤独は等しく存在します。
何処にいたって貴方の悲しみは変わりません。
おかえりなさい、元の孤独へと。
貴方が生まれた場所へと。


035:ともだち

みんなともだち、僕のともだち。
手足を動かすのは僕の役目だけれど、それもともだち。
皆には聞こえないというけれど、僕にだけは聞こえる。
ともだちの声は、好きだよ、好きだよ、と繰り返す。

でも、抱きしめてくれないのは、何故?


036:まなざし

眼差しの奥に隠された情景に僕は気付いてしまった
見なかった振りなどできなく、真実は僕を裏切る
愛がないのは分かっていた
ただ、嘘を信じていたかった


037:光と影

光が生まれたから影が生まれたのか
光がなくとも影は存在し得ていたのか
光と影、今となってはどちらが先だったのか解らない
優劣などつけられない
なのに人は大勢だけを見て影を下と見なす
根拠も訳もなく

光はいつか殺される、立ち上がった闇の使者によって


038:嫉妬

一生、繋ぎとめておけるのなら
激しい嫉妬に狂ったりはしない
愛がなくなることを知っているから
視線の先には敏感になる

自分に絶対的な自信があれば不安は消せるのに
その自信は愛されなければ作れない


039:ナイフ

幾本も躰に突き立てたナイフは戒めの鎖
すべての罪を贖うため、
すべての過ちを見せしめるため
僕は選ばれた

どんな残虐でも受けよう
何もかもが終わりとなるのなら


040:嵐

嵐に遭い家に閉じ込められたその夜
偶然にも二人だけしかいなくて
天候のいたずらに少しだけ感謝を覚えた

止まぬ雨の音は心臓の音
時折、鳴り響く雷電は警告音か
近づいた肌が温かさに導かれたとき
音は忘れて無我夢中になればいい
目覚めた時には空は明けているから


041:「お人形」

小さな男の子が居なくなった代わりに、魂をもらった人形がいました。
命のある人形は世界中でたった一人しかいません。
人形は唯一おともだちだった男の子に会いたいと涙を流しつづけました。
流しつづけた涙は川となり、沢山の悲しい言の葉を遠い場所へと送ります。
言の葉はとある女の子の元にも届き、女の子は書きつづけられていた詩に感動し、これを書いた人に会いたいと母親に頼みました。
女の子より先に川を辿った母親はびっくりします。
詩を書いていたのは人形だったのですから。
そこで母親は諦めるよう女の子を諭しました。
それでも詩は女の子の元に届きます。
女の子は会いたいと涙の川を作りました。
その川が偶然にも人形の元へ流れ着き、女の子の言の葉は人形に届いたのです。
人形は嬉しさに駆け出しました。
そう、この悲しみを抱いていたのは自分だけではなかったのです。
女の子は病気を患っていてずっと家で一人だったというのです。
それから人形は女の子の家で暮らすことになりました。


042:花火

音ともに舞い上がっていく花びらが
はじけて空に色をつける
二人で見たいと思っていたのに
君はどこにいるのか?
見上げる空は同じはずだから、想いは一緒だと信じた
花火のように一瞬で散りゆく恋ではないと祈りながら


043:公園

子供の声がない静かな公園
皆が帰るべき場所へと帰ったのに
ひとり取り残された僕は途方に暮れる

頭に浮かぶのは、すべてが顔のない人である
目で人は追えても行く宛てなど何処にもない
映るのは、ただ憧ればかりである

夕暮れ時の空の赤さが僕を包み込む
此処にいてもいいから、と。


044:棘

何度も突き刺されて痛みを知っているにも拘わらず
思わず手を伸ばしてしまう
妖艶な美しさに惹かれ、血を流す
そんな過ちでさえ、好きならばいいと自ら暗示をかけた
現在は痛みも快楽に変わる
赤い薔薇に包まれ、ただ眠るだけ


045:ガラス

ひび割れて今にも砕け散る危うさは
戻れない時の中でもがき苦しむ
誰も触れることはできない、誰も助けることもできない
見守って、見過ごして、ただ息を潜めて
どうせならこのまま壊してと、呟く声はどこにも届かなくて…


046:いたみ

程度は様々でも痛みは必ず心の状態を変える。
鈍く疼くような痛みも、鋭く突き刺すような痛みも、吐き気を伴なう狂った痛みも、差こそあれ己の障害となった。
楽しさや喜びは誰かがいないと、なかなか成立されないのに
痛みだけは一人でも簡単に引き起こされるのは何故なのか、
悲しみに満ちた顔は充分だから、せめて今だけでも笑っていたい。


047:ポーカーフェイス

無表情、無関心を装いつつ、何を隠しているのだろう
知りたくて手を伸ばして拒絶される。
でも、本当は既に気付いているんだ
作られた壁の向こうに脆さが潜んでいることは…
敏感な心をそっと暖めてあげるから、
あなたを抱きしめてはいけませんか?


048:沈黙

言葉を繋げられない、こんな苦痛に見まわれるなんて思ってもみなかった。
声をだしているほうが余計なことを考えずに済むんだと知る。
判断材料が非常に乏しい沈黙は、何を見ているのかさえ解らなくなさせ、あらぬ予見をさせる。
気が付けば頭の中は黒でいっぱいだった。
私を惑わせる長い夜、終わらない不安な夜。


049:セピア

色褪せた景色は、流れた時の長さを僕に伝える。
あの頃の二人を抱きしめたくて、伸ばした手は悲しみを掴んで戻り、涙を呼び覚ます。

失われた色には、どれほどの想いが、
忘れてしまった記憶には、どれほどの愛が、
詰まっていたのかなんて知る術はなくて
逢いたいと叫びつづける

たとえ僕が消え去ろうとも、
永遠に過去には触れられない


050:境界

越えられない境界なんて何処にもない
ただ、僕は貴方に近づく
ただ、それだけ


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